いずれ
もっと強くなりたい。マスクも帽子も眼鏡も長袖長ズボンもすべて脱ぎ捨てて、人目なんて1mmも気にせず生きてみたい。いつからこんな弱い人間になっちゃったんだろうか。
スイッチひとつで性別とか年齢とか容姿とかすべて変更できたらいいのに。もう男とか女とか、そういうものすらなくなってうっすらと漂うほこりみたいな存在になりたい。皮膚のしたに流れるのは血なんかじゃなくて、よく分かんないスライムとかでいい。一瞬で生まれて一瞬で消えられたらもっといい。生まれなくたっていいけど。
なんかおいしいものが食べたい。とにかく体に悪そうなやつ。いずれ死ぬんだし。生まれたら死ぬなんて、生まれて間もない人間でも知ってることなのに、なんで死についてはみんな濁すの。もっと語りたいよ。悲観的なやつじゃないから。
2024-10-21 (Mon.) 18:03
太陽はいつだって
太陽はいつだって存在しているはずなのに、分かりやすく可視化されている日中にしか存在していないものだと無意識のうちに判断してしまっている。目に見えるものがすべてじゃないって言い聞かせて生きているはずなのに。
わたしたちの目には夕日=赤として映るけど、べつに太陽自体がコロコロ色を変えているわけではなくて。太陽はいつだって自分のペースでいつも通りに生きているのに、勝手に心変わりのはげしいやつだと認識して。謝っても謝りきれないね。どんな存在に対しても誠実でありたいのに逆行している気がする。今日だって日光を浴びて鬱な気分を殺してくれているというのに。
2024-10-22 (Tue.) 13:52
着けもしないマフラー
髪を10cm近く切った。元々長いわけでもないのに切ったもんだから、かなり首が涼しい。帰りに着けもしないマフラーを買うぐらいには。
やっぱりわたしはショートだなって自惚れも自惚れな感情をぐるぐるさせながら、帰路につく。なんとなくまっすぐ帰りたくなくて、久しぶりに母校である小学校や中学校付近を散策してみる。近くの公園では、小学生たちが水辺ですがたの見えないなにかを探していた。「ヤバい」「エビみたいなの」と聞こえてはきたが、盗み聞きしているようで申し訳なくなり足早に去る。とはいえエビみたいなのの正体が気になり、彼らがいた水辺を辿ってみる。わたしに正体を掴めるわけもなく、よく分かんない時間を過ごしたのちに再び帰路につく。
そういや買い物行くんだったと思い出し、近くの商業施設に寄る。ただでさえ歩くのが遅いのに呑気なもんだから、どんどん抜かされている気がする。あの小学生たちは無事に家に帰れたんだろうか。エビみたいなのは結局エビだったんだろうか。一日を思い返しながら、いい加減帰路についてくれと自分に言い聞かせる。
2024-10-23 (Wed.) 20:17
想像とか妄想とか
目に見えているものがすべてではない、ってそんな当たり前のことをなんで我々はすぐ忘れちゃうんだろう。自戒を込めて。目に見えているものがすべてだと思っているひとはそう多くないだろうけど。
想像するって大切だね。想像とは『実際には経験していない事柄などを推し量ること。また、現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。』らしいけど、そう言われるとそんな崇高なことでしてないなって気持ちになる。体型やらなんやらのことを触れられたら、実はこのひとはすごいお医者さんだと妄想して心を沈めたり。ポイ捨てしているひとがいたら、手が滑っちゃって気づいてないんだと思い込ませたり。ありえないくらいキツい言い方をしてくるひとがいたら、心の余裕がなくなるくらい辛いことがあったんだと自分勝手に同情したり。
とにかく自分に言い聞かせるように謎の妄想を繰り広げているだけで、想像ではない気がする。妄想ですらないのかも。
2024-10-24 (Thu.) 16:29
人を笑わせる人
お笑い芸人ってすごいよね。人を笑わせることを生業としているってカッコよすぎるよ。「お笑いやってます」とか言ってみたい。お笑いやってる=人を笑わせる人ですってことじゃん。あまりにも眩しい。光、いや太陽じゃん。
とは言いつつも、人を傷つけたり貶したりして取る笑いはあまり得意じゃない。コンプラやらルッキズムやらなんやらと言われている現代で、やりずらいとかつまんないとか聞くけれど、個人的には今のほうが息がしやすい。まあ、それは人それぞれだろうけどさ。
漫才とかコントってどうやって覚えてるんだろう。演者に対してもよく思うけど、なんであんなに長いセリフを記憶できるの。素人丸出しの疑問で恥ずかしいけどいっつも思ってるよ。言っちゃえば演技しながら、お客さんの雰囲気も察しながら、観客を笑いの渦に巻き込みながら、時にはアドリブを入れながらってとんでもないマルチタスクでふるえる。自分には到底できそうにない。
2024-10-25 (Fri.) 15:09
満ち足りた一日だった。満ち足りすぎていたかもしれないほどに。二次元だったら爆発してるんじゃないかと思うぐらいバキバキなふくらはぎを励ましつつ、帰路に着く。家に帰ったら速攻お風呂入って寝ることを無意味に神に誓ったりしながら。
今日は何かと理由をつけて外食をしてしまった。体に悪いものを食べると罪悪感がのしかかるけど、今更絶ったところでどうにかなるレベルをとうに超えてしまっているから無心で食べる。そんなメンタルだからとうに超えちゃってるんだよと思いつつ。最高の時間を過ごしたあとのご飯はどんなものでも特別おいしく感じるね。数えきれないほど存在する泣きながら食事したあの日々が報われるようで、うれしい涙が出そうになるほど。
あの空間に存在した数千人のそれぞれに、自分なりの正義があって人生があって……とか考えはじめると軽率に感動してしまう。人の多い場所は苦手だけど、関わりのない人間が一堂に会する空間は嫌いになれない。
2024-10-26 (Sat.) 24:08
ウチじゃなぜか
今日は何を隠そう、我が国の投票日。今回は衆議院選挙のため、小選挙区、比例代表、最高裁判所裁判官国民審査の三種類である。昨日の余韻が重りとなってのしかかる体を無理やり起こし、投票所へ向かう。投票に行くだけで【投票に行った人間】になれるから、自己肯定感を高めるのに活用できてありがたい。国のお偉いさんもこんな風に投票を利用する人間がいるなんて考えてもいないだろうな。
ウチじゃなぜか投票行って外食、はしないけれど奇跡が見たいしすてきな未来になると信じて投票をしてきた。この世界を最高級で愛していけるよう、外の空気をたっぷり吸い込んで。
カラオケでぜったいに歌うだいすきな例の曲を脳内で再生しながら、SNSで選挙速報を漁る。子供の頃はなんのことやらだったけど、ある程度理解できるようになってきて大人の仲間入りと言ってもいいんじゃないかと自分を褒めてみる。自分の住む街の結果はため息が出るようなものだったけど、投票に行ったから後悔はない。次の選挙では願掛けのように外食してみようか。
2024-10-27 (Sun.) 23:19
無意味に動画を再生する。なにも考えず過ごせる時間がないと生きていけない。そればっかじゃダメだけど。
無心で観ていたら、タクシーの行灯は防犯灯とも呼ばれていて車内で非常事態があった場合に行灯が赤く点滅して外部へ知らせる、といった豆知識を手に入れる。突然、有意義な時間になり、投稿主に感謝してみる。
2024-10-29 (Tue.) 18:19